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播磨の法隆寺(兵庫)


 鶴林寺(かくりんじ)は兵庫県
加古川市にある天台宗の
寺院である。播磨の法隆寺
とも呼ばれる。

 寺伝では、589年
(崇峻2年)、聖徳太子が
創建した四天王寺聖霊院に
始まると伝える。

 この地は高句麗
の僧・恵便(えべん)法師が
排仏派の迫害を逃れ
身を隠した所とされる。

 太子は教えを受ける
ため法師を訪ね、その後
秦河勝(はたのかわかつ)に命じ仏教を広める
道場を建立したといわれる。

 1112年(天永3年)、
鳥羽天皇から勅額を賜り
「鶴林寺」と寺号を改め
勅願所とされる。

 仁王門を潜ると正面に
本堂。左手には経蔵、
常行堂、三重塔などがあり
右手には太子堂がある。

 本堂は和様・禅宗様・
大仏様の折衷様式の
傑作建築で国宝である。

 太子堂は檜皮葺、
宝形造りで国宝である。
壁画は平安時代の稀少な
遺品とされる。


鶴林寺・太子堂(兵庫)



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