「あじさい」への道(神奈川)
明月院は
神奈川県鎌倉市にある。
「あじさい」の名所で
知られ、通称「あじさい寺」
と呼ばれ、シーズンには
多くの参拝客で賑わう。
1160年(永暦元年)、
首藤経俊が開創した
明月庵が起源と伝わる。
1269年(文永5年)、
8代執権・北条時宗が
蘭渓道隆を開山に迎えて
禅興寺を創建。
その禅興寺の子院と
なり、明月院と改称。
明治の神仏分離により
禅興寺は廃寺、明月院
だけが残ったという。
第二次世界大戦後
の混乱と人手不足で
境内の手入れに困る。
参道の整備も杭が
足らず、杭の代わりに
手のかからない
「あじさい」を植える。
戦後の苦肉策と努力が
実り名所となったという。
全国にあじさいを
植える寺が増え、結果、
あじさい寺の先駆け
といわれる。
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明月院・あじさい(神奈川) |
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