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天皇による雨乞い(茨城)


 雨引観音は関東平野が
一望できる筑波山系の
雨引山の中腹にある。

 587年(用明天皇2年)、
中国から帰化した法輪独守
により開山したと伝わる。

 821年(弘仁12年)、
夏の大旱魃に、嵯峨天皇は
親ら写経し、ひたすら雨乞いを
祈らせられたといわれる。

 写経は当山に納められ
天皇の御染筆は寺宝として
現存するという。

 霊験があり、天皇から
勅願により「雨引山」の
山号を賜ったとされる。
正式名は「雨引山楽法寺」。

 1653年(明歴3年)、
江戸の豪商紀伊国屋
文左衛門が雨水は万物を
育てると松を植える。

 江戸商人の間に
「商売繁昌」の寺として
一躍有名となる。

 聖武天皇と光明皇后
の安産祈願成就により
安産・子育ての霊場
としても広く知られる。

 坂東三十三箇所霊場
第24番札所である。


雨引観音・本堂(観音堂)(茨城)


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