劇的な出会い(滋賀)
百済寺(ひゃくさいじ)は
滋賀県東近江市にある
天台宗の寺院である。
琵琶湖の東、西明寺、
金剛輪寺と共に「湖東
三山」と呼ばれる。
606年(推古天皇
14年)、聖徳太子が恵慈
との劇的な出会いにより
創建されたといわれる。
恵慈は百済へ亡命
した高句麗僧である。
百済は強大な隋を
背後に控え、高句麗、
新羅と共に朝鮮半島の
国情不安の最中にあった。
百済国王は有事には
亡命国として日本を選び
打診のため恵慈を送った。
その時、出会った
のが聖徳太子という。
太子と慧慈に親密な
師弟関係が生まれ、
百済国の龍雲寺を模して
建立したといわれる。
本尊の十一面観世音
菩薩は太子作とされる。
龍雲寺の本尊と同一の
巨木から彫られた「同木
二体」との伝承がある。
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百済寺・本堂(滋賀) |
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