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ご神体は「滝」(和歌山)


 ご神体は神道において
「神が宿るもの」とされる。
礼拝の対象である。

 日本では自然崇拝のなか
巨石や樹木、また、山そのものを
ご神体とするものも多い。

 和歌山の飛瀧(ひろう)神社は
「那智の滝」をご神体とする。

 那智の滝は那智48滝の
一つで「一の滝」とされる。
落差133m。華厳滝、袋田の
滝と共に日本三名瀑ともいう。

 神武天皇東征の折、八咫烏
の道案内のなか、那智の滝を
大己貴命(大国主命)のご霊代
として祀ったと伝わる。

 那智の滝自体をご神体
として、拝殿、本殿はない。

 多くの場合、ご神体が
山などでも拝殿、本殿はある。
また、本殿がなくても
拝殿はあり、珍しい。

 神仏習合では「飛瀧権現」
と呼ばれ崇敬される。

 仁徳天皇の頃、那智の滝
から現在の熊野那智大社の
地に移され社殿を建立。

 その際、飛瀧神社は熊野
那智大社の別宮となったいう。

 しばし、滝の前で時を忘れる。


飛瀧神社・那智の滝(和歌山)


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