別願寺(鎌倉)
別願寺(べつがんじ)は
鎌倉市大町にある
時宗の寺院である。
1287年(弘安5年)
公忍上人(後に覚阿)が
真言宗能成寺を時宗に
改宗し別願寺とする。
以来、鎌倉における
時宗の中心的存在となる。
室町時代には足利氏の
信仰を得て足利基氏・氏満・
満兼の菩提寺となる。
その後、徳川家康からの
寺領寄進により栄えるも
江戸時代以降は次第に衰退。
室町時代を偲ぶ遺跡
として境内に満兼の長男、
持氏の供養塔、3mの石造り
の宝塔がある。
塔には四方に鳥居が
浮彫りされている。
本尊は木造・阿弥陀如来
の三尊像形式である。
他に魚藍観音像を安置する。
魚藍観音像は左手に魚籠を
持つ珍しい観音像である。
魚藍という名から地域の
漁業者に信仰されている。
鎌倉観音霊場第13番である。
所在地 |
鎌倉市大町1-11-4 |
山号 |
稲荷山 |
宗派 |
時宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
1282年(弘安5年) |
開基 |
公忍上人 |
備考 |
鎌倉観音霊場第13番 |
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