石光寺(奈良)
石光寺(せっこうじ)は
奈良県葛城市にある
浄土宗の寺院である。
當麻寺の北、二上山を
背景に位置し當麻寺とは近い。
當麻寺伝説の中将姫ゆかり
の「染の井」が境内にある。
中将姫がその井戸で蓮糸を
洗い五色に染め一夜のうちに
當麻曼茶羅を織りあげたという。
この中将姫のエピソード
から別称、染寺(そめでら)」
とも呼ばれる。
桜の木で乾かしたという
「糸かけ桜」の古株もある。
天智天皇の時代に不思議
な光を放つ大石があり掘ると
弥勒三尊の石像が出現。
天皇の勅願でこの地に
建立したのが始まりという。
その後は不詳で今の建物の
大半は後世の再建とされる。
弥勒堂の建て替え時の
発掘調査で白鳳期の弥勒
石仏が見つかる。
伝説の光る石の弥勒仏と
脚光され県の文化財に指定。
境内は奥が広くボタンなど
の花々が咲き乱れていた。
所在地 |
奈良県葛城市染野387 |
山号 |
慈雲山 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
阿弥陀如来像 |
別称 |
染寺 |
備考 |
関西花の寺二十五霊場20番 |
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