當麻寺(奈良)
當麻寺(たいまでら)は
奈良県葛城市にある
高野山真言宗、浄土宗の寺院。
聖徳太子の弟・麻呂子
親王が創建した禅林寺を
孫の當麻国見が氏寺として
當麻寺としたという。
本堂は東向き、金堂や
講堂は南面である。真言宗と
浄土宗の二宗の形態をとる
国宝の三重塔は東塔が
天平、西塔が平安期の建立。
両塔が残るのはここだけという。
金堂には創建当時の本尊の
国宝の弥勒如来坐像を安置。
現存する塑像の最古とされる。
弥勒如来坐像を守護する
四天王像はあごひげを
蓄えた大陸的風貌である。
本堂には中将姫が織った
とされる本尊の當麻曼荼羅の
室町時代の模写、通称・
文亀曼荼羅を祀る。
中将姫は右大臣家の姫君で
當麻寺に出家し極楽浄土に
往生したという伝説の人物。
講堂には定朝様式の
阿弥陀如来坐像、脇侍、
妙幢菩薩立像、地蔵菩薩
などの仏像群を安置する。
所在地 |
奈良県葛城市當麻1263 |
山号 |
二上山 |
宗派 |
高野山真言宗、浄土宗 |
本尊 |
當麻曼荼羅 |
創建年 |
(伝)612年(推古天皇20年) |
開基 |
(伝)麻呂古王 |
備考 |
新西国三十三箇所11番 |
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