長岳寺(奈良)
長岳寺(ちょうがくじ)は
奈良県天理市にある
高野山真言宗の寺院である。
南北に走る古道、山の辺
の道のほぼ中間点に位置する。
淳和天皇の勅願により
弘法大師・空海が大和神社
の神宮寺として創建した
のが始まりとされる。
創建当初からの鐘楼門は
上層に鐘を吊った遺構があり
日本最古の鐘楼門という。
本堂は阿弥陀三尊像を
祀る。両脇侍は観世音・
勢至菩薩像である。
阿弥陀如来像は玉眼を
使用した日本最古の仏像
として知られる。
その写実的な表現は運慶・
快慶などの慶派に大きな
影響を与えたと云われる。
藤原時代のものであるが
次の鎌倉時代への先駆けを
なすものとして注目される。
同じく堂内には多聞天、
増長天像なども安置する。
境内には放生池の花々や
十三重塔、弥勒大石棺仏
等の石仏もある。
所在地 |
奈良県天理市柳本町508 |
山号 |
釜の口山 |
宗派 |
高野山真言宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
(伝) 824年(天長元年) |
開基 |
(伝) 弘法大師・空海 |
備考 |
大和十三仏霊場4番 |
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