弘仁寺(奈良)
弘仁寺(こうにんじ)は
奈良市虚空蔵町にある
高野山真言宗の寺院である。
虚空蔵山の山腹に位置する。
虚空蔵山は高樋(たかひ)
山ともいい、通称「高樋の
虚空蔵さん」とも呼ばれる。
814年(弘仁5年)
空海が嵯峨天皇の勅願により
創建したと伝わる。
空海が流星を見て明星
天子の本地仏・虚空蔵菩薩を
祀ったのが始まりともいう。
虚空蔵菩薩は無限の智恵
の菩薩で智恵に御利益が
あるとの信仰がある。
十三歳の厄を払い、
知恵を授かるよう参詣する
「十三詣り」の風習がある。
本堂の外陣には奥田政八
奉納の算盤額と石田算楽軒
奉納の算額が掛かる。
算額とは数学の問題や
解法を記して神社や仏閣に
奉納された額である。
市指定有形民俗文化財。
境内には明星堂があり
運慶の作という大日如来像、
不動明王像などを祀る。
所在地 |
奈良市虚空蔵町46 |
山号 |
虚空蔵山 |
宗派 |
高野山真言宗 |
本尊 |
虚空蔵菩薩 |
創建年 |
814年(弘仁5年) |
開基 |
弘法大師・空海 |
通称 |
高樋の虚空蔵さん |
備考 |
十三詣り |
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