正暦寺(奈良)
正暦寺(しょうりゃくじ)は
奈良市菩提山町にある
菩提山真言宗の寺院である。
菩提山は釈迦修行の聖地
に因む、鹿野園・誓多林・
大慈山・忍辱山・菩提山
という五大山の一つ。
本尊は薬師如来像である。
台座に腰かけ、踏割蓮華の
上に足を置く椅像形式の
金銅仏である。
福寿院客殿は数寄屋風
建築で狩野永納が描く
富嶽の襖絵がある。
客殿は孔雀明王像を
安置する。孔雀は毒蛇の
天敵で毒物、災害からの
守護神とされる。
福寿院庭園からの眺めは
深山の趣があり心洗われる。
菩提仙川の清流により
「菩提泉酒」が醸造された
いわれ「日本清酒発祥之地」
の碑が立つ。
観世音菩薩誓願に因む
33段の石段、阿弥陀如来に
因む48段の石段を上ると
本堂と鐘楼がある。
一帯は「錦の里」と呼ばれ
紅葉の名所として知られる。
所在地 |
奈良市菩提山町157 |
山号 |
菩提山 |
宗派 |
菩提山真言宗 |
本尊 |
薬師如来 |
創建年 |
992年(正暦3年) |
開基 |
兼俊僧正 |
備考 |
日本清酒発祥の地 |
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