帯解寺(奈良)
帯解寺(おびとけでら)は
奈良市今市町にある
華厳宗の寺院である。
奈良市の南郊、JR桜井線
「帯解」駅から近くにある。
空海の師である勤操大徳が
巖渕千坊の一院として
開いたのが起源という。
文徳天皇の皇后藤原明子が
子に恵まれず、この地蔵に
祈ったところ惟仁親王(のち
の清和天皇)を懐妊、出産。
喜んだ文徳天皇は地蔵堂
などを建立。寺名を「易く帯が
解けた」意の帯解寺とする。
本堂は本尊・像高183m
地蔵菩薩像を祀る。腹部に
裳上端の布や結び紐がある。
「腹帯地蔵」と呼ばれる。
江戸時代、2代将軍・秀忠の
正室お江の方に世継ぎがなく
本尊に祈願して竹千代丸
(三代将軍家光公)を懐妊。
3代将軍家光も側室の
お楽の方が祈願し4代将軍
家綱を懐妊、安産。
最近では美智子皇后、
雅子皇太子妃、三笠宮、
高円宮、秋篠宮などの
皇族が安産祈願を行う。
所在地 |
奈良市今市町734 |
山号 |
子安山 |
宗派 |
華厳宗 |
本尊 |
地蔵菩薩 |
創建年 |
858年(天安2年) |
開基 |
文徳天皇(勅願) |
別称 |
帯解地蔵 |
備考 |
神仏霊場巡拝の道第18番 |
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