海龍王寺(奈良)
海龍王寺
(かいりゅうおうじ)は
奈良市法華寺北町にある
真言律宗の寺院である。
この地は法華寺と同じく
藤原不比等の邸宅であった。
不比等の娘の光明皇后が
皇后宮としその北東隅に
建てられたことから隅寺
(すみでら)の別称がある
僧玄昉(げんぼう)が
遣唐使船で唐から帰国する際、
暴風雨に襲われたが海龍王経を
唱え九死に一生を得る。
帰国後、初代住職となり
開基となったと伝わる。
本堂の本尊の十一面観音
立像は暫く秘仏であったため
鮮やかな彩色が残る。
不退寺の聖観世音、法華寺
の十一面観とともに当地区・
佐保路の三観音と言われる。
西金堂に高さ4.5mの五重
小塔を安置する。奈良時代の
建築技法を知る貴重な
建造物として国宝である。
空海が渡唐の安全を願った
との故事があり旅行・留学
安全祈願の寺としても知られる。
所在地 |
奈良市法華寺北町897 |
宗派 |
真言律宗 |
本尊 |
十一面観音立像 |
開基 |
玄昉 |
別称 |
隅寺 |
備考 |
五重小塔(国宝) |
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