法華寺(奈良)
法華寺(ほっけじ)は
奈良市法華寺町にある
光明宗の寺院である。
光明皇后ゆかりの門跡尼寺
として知られる。別称、
法華滅罪之寺とも言われる。
光明皇后が父・藤原不比等
の邸宅を皇后宮のち宮寺
としたのが始まりとされる。
東大寺の全国総国分寺に
対し総国分尼寺と位置づける。
七堂伽藍を有する大寺で
あったがその後衰退。
現在のような姿になった
のは豊臣秀頼と淀君の再興
によると云われる。
本堂は本尊の国宝の十一面
観音菩薩立像を祀る。秘仏で
特別開扉は年間40日余。白檀
の観音像の分身を拝観。
蓮の蕾と蓮葉を放射状に
配した光背は珍しく印象的。
全体的に女性らしく唇の朱色、
捻る腰など官能的でさえある。
また、本堂には乾漆維摩
居士坐像、もとの本尊という
仏頭が安置されている。
本堂東に光明皇后が難病を
救ったという薬草を煎じた
蒸し風呂「から風呂」がある。
所在地 |
奈良市法華寺町882 |
山号 |
なし |
宗派 |
光明宗 |
本尊 |
十一面観音菩薩立像 |
創建年 |
745年(天平17年) |
開基 |
光明皇后 |
別称 |
法華滅罪之寺 |
備考 |
光明皇后ゆかりの門跡尼寺 |
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