秋篠寺(奈良)
秋篠寺(あきしのでら)は
奈良県奈良市にある
単立の寺院である。
奈良時代最後の天皇
である光仁天皇の勅願により
善珠僧正が開山したとされる。
もとは豪族・秋篠氏の氏寺。
それが寺名の由来との説もある。
いずれにしても、奈良時代
最後の官寺である。
その後、大伽藍を有する
時期もあったが平安末期に
講堂以外を火災で焼失。
現在の本堂は鎌倉時代に
その講堂を改修したものという。
その本堂は寄棟造本瓦葺で
和様仏堂の代表作で国宝。
本堂は本尊・薬師如来像を
安置する。日光・月光の
脇侍を従えた三尊像形式。
もともとワンセット
ではなく中尊は室町期作の
貞観風の素朴像、脇侍は藤原
時代の彩色像とみられる。
また、本堂の伎芸天立像は
微笑みをたたえ、不思議な
魅力で人々を惹きつける。
伎芸天は芸能に秀でた天女で
各地で信仰されているが日本で
現存するのはここだけという。
所在地 |
奈良市秋篠町757 |
山号 |
なし |
宗派 |
単立 |
本尊 |
薬師如来 |
開基 |
(伝)善珠僧正 |
備考 |
奈良時代最後の官寺 |
|