白毫寺(奈良)
白毫寺(びゃくごうじ)は
奈良市白毫寺町にある
真言律宗の寺院である。
奈良市街地の東南部の
山なみ、若草山、春日山に
続く高円山の山麓にあり
奈良盆地が一望できる。
寺名「白毫寺」は仏の
眉間にある白い巻毛の
「白毫」に由来する。
天智天皇の志貴皇子
の山荘を寺とし、その後
叡尊により再興。
叡尊の弟子・道照が
一切経転読の基を開き
「一切経寺」とも呼ばれる。
本堂は本尊の木造定朝
様式の阿弥陀如来座像を祀る。
脇侍の勢至・観音菩薩像は
優美な前傾姿勢である。
宝蔵の地蔵菩薩立像は
桧材の寄木造で錫杖と宝珠を
持ち鮮やかな彩色が残る。
伝・文殊菩薩坐像は
檜の1本造で宝髻から天衣
まで巧に彫られている。
閻魔王坐像は寄木造の
彩色像で鋭い眼光が印象的。
奈良三名椿の一つである
「五色椿」でも知られる。
所在地 |
奈良県奈良市白毫寺町392 |
山号 |
高円山 |
宗派 |
真言律宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
(伝)715年(霊亀元年) |
開基 |
(伝)勤操 |
備考 |
関西花の寺二十五霊場18番 |
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