般若寺(奈良)
般若寺(はんにゃじ)は
奈良市般若寺町にある
真言律宗の寺院である。
古来、般若寺門前を通る
道は大和(奈良県)と山城
(京都府)を結ぶ重要な道
であり「京街道」と呼ばれた。
飛鳥時代の平城京の
鬼門を鎮護する寺である。
寺名「般若寺」は般若経
に由来する。学問寺として
栄える。文化財としての
意義もあるという。
寺のシンボルである高さ
14.2mの十三重石塔がある。
国内最大級の多重石塔である。
本堂は本尊・文殊菩薩
騎獅像を祀る。目を大きく
見開いた猛々しい獅子の上に
小さな柔和な菩薩が乗る。
宝蔵堂に護良親王伝説
の唐櫃がある。元弘の乱で
身を隠し難を逃れたという。
楼門は門では数少ない
国宝の一つである。和様に
天竺様式を取り入れる。
境内には三十三観音石像
の石仏が並ぶ。コスモス寺
とも言われその季節ともなると
大勢の参拝者で賑わう。
所在地 |
奈良市般若寺町221 |
山号 |
法性山 |
宗派 |
真言律宗 |
本尊 |
文殊菩薩 |
創建年 |
(伝)629年(舒明天皇元年) |
開基 |
(伝)慧灌 |
備考 |
関西花の寺二十五霊場17番 |
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