円成寺(奈良)
円成寺(えんじょうじ)は
奈良市忍辱山町にある
真言宗御室派の寺院である。
柳生街道の古道沿いにある。
山号の忍辱山(にんにく
せん)は地名にもなっている。
楼門前の苑池を主とした
庭園は浄土式と舟遊式を
兼備した寝殿造系庭園である。
国指定の名勝である。
楼門は入母屋桧皮葺で
和様に天竺様を加える。
庭園にアクセントを添える。
本堂は藤原時代の阿弥陀
堂を表現したものという。
本尊の阿弥陀如来坐像を祀る。
多宝塔は大日如来坐像
を安置する。墨書銘から
運慶20歳代の作として
国宝に指定されている。
寄木造りの玉眼入りの
漆箔仕上げで若さみなぎる
緊張感が伝わってくる。
鎌倉の長寿寺にある
観音堂は旧円成寺多宝塔
の材を用いたとされる。
本堂東に並ぶ鎮守社の
白山堂と春日堂は春日造の
社殿としては最古のもので
国宝に指定されている。
所在地 |
奈良市忍辱山町1273 |
山号 |
忍辱山 |
宗派 |
真言宗御室派 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
(伝)756年(天平勝宝8年) |
開基 |
(伝)虚瀧 |
備考 |
大和十三仏霊場12番 |
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