TOP
岩船寺(京都)


岩船寺 三重塔


 岩船寺(がんせんじ)は
京都府木津川市にある
真言律宗の寺院である。

 一帯は当尾(とうの)の
里といい、岩船寺、浄瑠璃寺
付近は「当尾石仏群」として
多くの石仏が見られる。

 寺名は門前にある岩船
(いわふね)に因むとされる。

 門を潜ると正面の鮮やかな
朱色の三重塔が目に入る。

 三重塔の各層の四隅には
軒を支える斗がユーモラスな
天邪鬼の姿に彫られている。

 本堂は本尊の像高285cm
ケヤキ一木造りの阿弥陀
如来座像を安置する。

 大きい螺髪に堂々と
した量感溢れる像であるが
顔容は穏やかである。

 阿弥陀如来座像の四隅に
持国天、増長天、広目天、
多聞天の四天王立像が
ぐるりと取り囲む。

 また、同じく本堂には
普賢菩薩騎象像を安置する。
 
 智泉大徳作という一木造りで
白象に乗って合掌する姿は
どこか女性的な優美さを感じる。


岩船寺 本堂


所在地 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
山号 高雄山
宗派 真言律宗
本尊 阿弥陀如来座像 
創建年 729年(天平元年)
開基 行基
備考 仏塔古寺十八尊第4番



TOP