常楽寺(鎌倉)
常楽寺(じょうらくじ)は
鎌倉市大船にある
臨済宗建長寺派の寺院である。
JR大船駅東口、大船観音
とは駅を挟んで反対側である。
もと「粟船御堂」と呼ばれ
北条泰時が夫人の母の追善
供養のために建てたという。
現在の「大船」の地名は
この「粟船」(あわふね)に
因むとも云われる。
北条泰時もこの地に葬られ
泰時の法名「常楽院殿観阿」
から「常楽寺」としたという。
鎌倉の北西を守護する
位置にあり建長寺開山の
蘭渓道隆ゆかりの古刹である。
泰時は道隆を当寺に招き
禅の道場を開き大勢の参禅
求道の僧が訪れたと云われる。
建長寺が建てられると
住持は常楽寺の住職も兼ね
「常楽は建長の根本なり」と
篤く取り扱われたという。
茅葺きの山門には山号
「粟船山」の額が掲げる。
仏殿には本尊の阿弥陀三尊像、
蘭渓道隆像を祀る。天井の
「雲龍図」は狩野雪信筆。
所在地 |
鎌倉市大船5-8-29 |
山号 |
粟船山 |
宗派 |
臨済宗建長寺派 |
本尊 |
阿弥陀三尊 |
創建年 |
1237年(嘉禎3年) |
開基 |
北条泰時 |
別称 |
粟船御堂 |
備考 |
蘭渓道隆ゆかりの寺 |
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