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法界寺(京都)


法界寺 阿弥陀堂  


 法界寺 (ほうかいじ)は
京都市伏見区にある
真言宗醍醐派の別格本山。

 京の町から少し離れた
宇治市に近い日野にある。
方丈記の鴨長明の居住地、
親鸞の生誕地でも知られる。

 藤原氏の北家にあたる
日野家の菩提寺である。

 日野資業が薬師如来像を
造り最澄作という薬師如来
の小像を胎内に収め薬師堂を
建立したと云われる。

 本尊の薬師如来像は
秘仏であるが、胎内仏で
子育て・授乳祈願の信仰の
「乳薬師」とも呼ばれる。

 薬師堂隣の阿弥陀堂
(国宝)には阿弥陀如来像
(国宝)を安置する。

 平等院鳳凰堂の本尊に
最も近い定朝様式の典型で
円満豊麗な中にも穏やかな
像容が印象的である。

 藤原時代の阿弥陀仏の
代表作とされ、光背は透かし
彫りに飛天が刻まれている。

 住職によると天人壁画は
法隆寺金堂壁画焼失後は
完全なものでは最古という。

法界寺 阿弥陀如来
(許可をとり複・転写)


所在地 京都市伏見区日野西大道町19
山号 東光山
宗派 真言宗醍醐派
寺格 別格本山
本尊 薬師如来
創建年 1051年(永承6年)
開基 日野資業、最澄
別称 日野薬師、乳薬師
備考 西国薬師四十九霊場38番



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