雲樹寺(島根)
雲樹寺(うんじゅじ)は
島根県安来市にある
臨済宗妙心寺派の寺院である。
出雲地方では最古の
禅寺の一つといわれる。
1322年(元亨2年)
南北朝時代の名僧・
弧峰覚明(こほうかくみょう)
禅師が開山したとされる。
禅師は後醍醐天皇より
国済国師、後村上天皇より
三光国師と2つの国師号を
下賜された稀代の僧でもある。
山門・仏殿・方丈と
伽藍が一直線に並ぶ
貴重な禅宗様式である。
山門に掲げられる勅額は
後醍醐天皇の親筆という。
仏殿の本尊・釈迦如来は
拈華(ねんげ)釈迦と
いわれ、左手に蕾の蓮華を
持つ珍しい像である。
観音堂の観音像は
「子授け観音」で親しまれ
中国観音霊場第27番札所。
朝鮮鐘は新羅時代作で
日本にある最古のもの
ともいわれ国の重要文化財
に指定されている。
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仏殿 |
所在地 |
島根県安来市清井町281 |
山号 |
瑞塔山 |
宗派 |
臨済宗妙心寺派 |
本尊 |
釈迦如来 |
創建年 |
1322年(元亨2年) |
開山 |
弧峰覚明禅師 |
備考 |
中国観音霊場27番 |
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