浄土寺(広島)
浄土寺(じょうどじ)は
広島県尾道市にある
真言宗泉涌寺派の大本山。
寺域全体が国宝で全国でも
珍しい「国宝の寺」である。
創建は定かでないが
聖徳太子による開創
とも伝えられる。
山門を潜ると正面に
本堂、その右手に阿弥陀堂
と多宝塔が建つ。
本堂(国宝)は和様に
天竺様を取り入れた折衷様で
中世仏堂建築の代表作とされる。
本尊・木造の十一面
観世音菩薩像は秘仏で
「身代わり観音」として
広く信仰されている。
和様の多宝塔(国宝)は
1328年(嘉暦3年)建立の
中国地方における古塔の一つ。
境内に「尾道石工」による
一石掘りの石碑、納経塔、
宝篋印塔など名品がある。
庭園は築山泉水庭で
築山上に茶室・露滴庵があり
名勝に指定されている。
足利尊氏が戦勝祈願をし
足利家ゆかりの寺でもある。
所在地 |
広島県尾道市東久保町20-28 |
山号 |
転法輪山 |
宗派 |
真言宗泉涌寺派 |
寺格 |
大本山 |
本尊 |
十一面観世音菩薩像 |
開基 |
(伝)聖徳太子 |
正式名 |
転法輪山 大乗院 浄土寺 |
備考 |
国宝の寺 |
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