光触寺(鎌倉)
光則寺(こうそくじ)は
鎌倉市十二所にある
時宗の寺院である。
桜が真っ盛りの山門を
潜ると苔むした石仏が並ぶ。
境内には開基の時宗開祖・
一遍上人像が立つ。
本堂には阿弥陀三尊像を
安置する。中尊の阿弥陀
如来立像は運慶作とされる。
「頬焼阿弥陀縁起絵巻」に
「代受苦のほとけ」という
次のような伝承がある。
町局という女性に仕える
法師が盗みの濡れ衣を
着せられ罪として左の頬に
焼き印を押される。
しかし、何回押しても
焼き跡が付かない。
翌朝、阿弥陀如来像の
頬を見ると焼きごての跡が
付いていたという。
境内の地蔵尊は六浦の
塩売りが朝この地蔵に塩を
お供えして帰りに寄ると
塩が無くなっている。
地蔵尊が嘗めたのだろう
という言い伝えがあり
塩嘗地蔵(しおなめじぞう)
と呼ばれる。
所在地 |
鎌倉市十二所793 |
山号 |
岩蔵山 |
宗派 |
時宗 |
本尊 |
阿弥陀三尊像 |
創建年 |
1279年(弘安二年) |
開基 |
一遍上人 |
備考 |
代受苦のほとけ |
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