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那谷寺(石川)


那谷寺 大悲閣(本堂)


 那谷寺(なたでら)は
石川県小松市にある
高野山真言宗の寺院である。

 一帯は白山連峰を
神体とする山岳信仰の
修験行場の一つとされる。

 寺伝によれば、717年
(養老元年)泰澄法師が
岩窟内に千手観音を安置
したのが始まりと伝える。

 986年(後寛和2年)
花山法皇が行幸の折り
観音霊場三十三カ所は
すべてこの山にあると感得。

 西国三十三カ所の第1番・
那智山の「那」と第33番・
谷汲山の「谷」から
「那谷寺」と命名したという。

 その後、戦乱で荒廃。
加賀前田家3代藩主・利常が
再建したと云われる。

 本堂は大悲閣と呼ばれる。
本殿は岩窟内に構築され
本尊・千手観音を安置する。

 岩窟の入口の唐門前に
懸崖造りの拝殿がある。

 書院は武家風書院造り。
小堀遠洲の指導を受けた
と伝える庫裏庭園は
国の名勝に指定されている。


那谷寺 奇岩遊仙境


所在地 石川県小松市那谷町ユ122
山号 自生山
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 千手観音
創建年 (伝)717年(養老元年)
開基 泰澄法師
備考 北陸三十三箇所12番



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