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向福寺(鎌倉)


向福寺 石柱


 向福寺(こうふくじ)は
鎌倉材木座にある
時宗の寺院である。

 本堂は関東大震災で全壊。
現在の本堂は昭和初期に
建て替えられたものという。

 本堂には本尊の阿弥陀
三尊が安置されている。
中尊は像高79cmの木造で
南北朝時代の作と云われる。

 脇侍は観音菩薩と
勢至菩薩で上体をかがめて
中尊に向き合う姿勢の
来迎形式である。

 時宗は踊念仏などで
教えを広めた庶民的な宗教。
「南無阿弥陀仏」と念仏を
唱え浄土への道を説く。

 上流社会とは一線を
画し、庶民の信仰を集めた。

 「丹下左膳」の作者・
林不忘(長谷川海太郎)が
新婚生活を過ごした寺
でも知られる。

 鎌倉、丹下左膳 新婚
こんなキーワードが並ぶと
違った歴史と趣を感じる。

 鎌倉三十三所観音
霊場第15番札所である。


向福寺 本堂


所在地 鎌倉市材木座3-15-13
山号 円龍山
宗派 時宗
本尊 阿弥陀三尊
創建年 1282年(弘安5年)
開山 一向上人
備考 鎌倉三十三所観音霊場第15番



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