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恋塚寺(京都)


恋塚寺 山門


  恋塚寺 (こいづかでら)は
京都市伏見区にある
浄土宗の寺院である。

 下鳥羽、鴨川近く
赤池の交差点から600m南に
下った西側の住宅地にある。

 創建は定かでないが
寺伝によれば、平安末期
文覚(もんがく)上人が
建立した一宇が起源と伝わる。

 上人は俗名を遠藤
盛遠(もりとう)といい、
北面の武士であった。

 従兄弟で同僚の渡辺渡
の妻・袈裟御前に横恋慕し
誤って殺したことから
出家し文覚と称したという。

 本堂には本尊・阿弥陀
如来像を祀る。また、
袈裟御前と渡辺渡、文覚上人
の3人の木像も安置している。

 境内には袈裟御前の墓
と伝える石塔が建っている。
恋塚と呼ばれている。

 夫の身代わりになって
殺される袈御前裟の貞節の
伝承は人々の心を捉える。

 「源平盛衰記」、芥川
龍之介の「袈裟と盛遠」など
謡曲、小説、芝居でも知られる。


恋塚寺 本堂


所在地 京都市伏見区下鳥羽城ノ越町132
山号 利剣山
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
開山 文覚上人
備考 袈裟御前の悲話



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