法性寺(京都)
法性寺(ほっしょうじ)は
京都市東山区にある
浄土宗西山禅林寺派の寺院。
伏見街道に西面する。
924年(延長3年)
左大臣・藤原忠平が
公家恒例被行脚読経の寺
として建立したとされる。
藤原家の氏寺として
栄え、藤原忠通の時には
大伽藍を構え京洛21カ寺の
一つに数えられたという。
しかし、兵火により
堂宇はほとんど焼失。
その後、この地に
東福寺が建立される。
参考→東福寺
明治維新後再建され
今は小さな尼寺となっている。
本堂には本尊・千手観音
菩薩立像が安置されている。
仏師・春日作といわれる。
本面の他に左右に忿怒面
と菩薩面を有し、その上に
24面を持つ珍しい像形で
国宝に指定されている。
藤原忠平が難病にかかり
祈祷して治癒したことから
「厄除観世音」で知られる。
三十三所観音霊場第21番。
所在地 |
京都市東山区本町16-307 |
山号 |
大悲山 |
宗派 |
浄土宗西山禅林寺派 |
本尊 |
千手観音菩薩 |
創建年 |
924年(延長3年) |
開基 |
藤原忠平 |
備考 |
三十三所観音霊場第21番 |
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