城興寺(京都)
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門前の標識 |
城興寺(じょうこうじ)は
京都市南区にある
真言宗の寺院である。
九条烏丸交差点北西
にあり、かつてこの一帯は
平安京の南端の九条大路に
面していたという。
1113年(永久元年)
知足院関白・藤原忠実が
藤原信長の邸宅を寺に
改めたのが起源とされる。
当初は四宗(顕・密・
禅・律)兼学の道場であったが
のちに天台宗となる。
天台座主・最雲法親王
の没後、その弟子の以仁王
(もちひとおう)が伝領(相続)。
しかし、1179年(治承3年)
平清盛が没収、これが
以仁王の平家討伐の挙兵の
原因のひとつとされる。
その後、延暦寺の管理
となり応仁の乱で衰退。
本堂(観音堂)には、
秘仏の本尊・千手観世音
菩薩が安置されている。
慈覚大師・円仁が
遣唐使からの帰国の無事を
祈願し船中で制作したと伝える。
所在地 |
京都市南区東九条烏丸町7-1 |
山号 |
瑞寶山 |
宗派 |
真言宗泉涌寺派 |
本尊 |
千手観世音菩薩 |
創建年 |
1113年(永久元年) |
開基 |
藤原忠実 |
備考 |
洛陽三十三所観音霊場第22番 |
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