山ノ内念仏寺(京都)
山ノ内念仏寺
(やまのうちねんぶつじ)は
京都市右京区にある
浄土宗西山禅林寺派の寺院。
山ノ内にあり、通称
「水子供養寺」と呼ばれる。
山ノ内は最澄の母・妙徳
夫人の里方で誕生地でもある。
夫人は子に恵まれず
地蔵菩薩に祈願したところ
幸いにも子(のちの最澄)
が生まれたと云われる。
比叡山は母といえども
女人禁制のため最澄は母に
自ら刻んだ慈母観音菩薩像
を贈ったとされる。
母は妙徳尼と改め
わが子最澄の行く末と
多くの水子の冥福を祈って
余生をここで過ごしたという。
妙徳尼はこの地で亡くなり
最澄が亡母の菩提を弔うため
延暦寺をかたどり寺塔を
建立したのが起源とされる。
この地を比叡山山内とし
百僧供養を営んだと云われる。
本堂には本尊・阿弥陀
如来(珍しい鉄仏)を祀る。
また、地蔵菩薩、妙徳夫人
母子尊像を安置する。
| 所在地 |
京都市右京区山ノ内宮前町12 |
| 山号 |
紫雲山 |
| 宗派 |
浄土宗西山禅林寺派 |
| 本尊 |
阿弥陀如来 |
| 通称 |
水子供養寺 |
| 備考 |
京の通称寺霊場第38番 |
|