正行院(京都)
正行院(しょうぎょういん)は
京都市下京区にある
浄土宗の寺院である。
京都駅からすぐ近くにあり
別称「猿寺」とも云われる。
1538年(天文7年)
若山正行が円誉上人を
開山として創建したとされる。
「猿寺」と云われるのは
次のような伝承による。
上人が北山で修行の時
一匹の猿が自分のために
自然薯を採ろうとして
谷底に落ちて死んだという。
上人は猿を弔い、二度と
事故がないよう「南無阿弥陀仏」
の名号を猿たちの首輪に付けた。
その後、又十郎という猟師が
矢で射ち獲ろうとしたとき
首輪の名号を見て改心して
一生を当院で送ったと云われる。
以来、「災難さる」の猿寺と
呼ばれるようになったという。
本堂には膝上に合掌猿を
のせた円誉上人像を安置する。
地蔵堂に「輪形地蔵」を祀る。
竹田街道で牛馬車の通行を楽に
するために敷かれた「輪形の石」
から掘り起こされたものという。
所在地 |
京都市下京区東塩小路町高倉町774-1 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
1538年(天文7年) |
開基 |
若山正行、円誉上人(開山) |
別称 |
猿寺 |
備考 |
輪形地蔵 |
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