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薬師院(京都)


薬師院 石柱


 薬師院(やくしいん)は
京都市中京区にある
黄檗宗の寺院である。

 二条城に近い大黒町、
釜座通に面した一角にある。

 今は本堂と庫裡を残す
のみであるが幕末の蛤御門の変で
焼失するまでは寺域は大黒町
一帯に広がっていたという。

 創建は定かでないが
本尊の薬師如来像は
伝教大師最澄が16歳の時
一刀三礼彫刻されたものと伝える。

 最澄は七尊体彫った
とされ、その一体という。
うち、現存するのは比叡山
延暦寺と同院のみとも云われる。

 1230年(皇紀1890)
疫病が流行ったとき
当時の住職の夢枕に
薬師如来が現れたという。

 「病苦を取り除こう。
来ぬか、来ぬか」とお告げ
があり、祈願し病気が治癒。
以来、「来ぬか薬師」と呼ばれる。

 1688年(元禄元年)
黄檗宗の鉄面和尚により
中興されたと云われる。

 京都十二薬師霊場第9番
京の通称寺霊場第14番である。


薬師院 本堂


所在地 京都市中京区釜座通二条上ル
大黒町694
山号 医徳山
宗派 黄檗宗
本尊 薬師如来
備考 京都十二薬師霊場第9番



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