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浄土院(京都)


浄土院 湯たく山 茶くれん寺」石碑


 浄土院(じょうどいん)は
京都市上京区今出川にある
浄土宗の寺院である。

 「湯沢山 茶くれん寺
(ゆたくさん ちゃくれんじ)」
という通称名で知られる。
京の通称寺霊場6番である。

 創建は定かでないが
藤原時代末期、天台宗の
般舟院の穏居所として
創建されたとも云われる。

 変わった通称名には
次のような伝承がある。

 北野大茶会の折、
秀吉が立ち寄り茶を所望。
茶の湯に未熟なために
恥をかかぬよう白湯ばかり出す。

 秀吉は茶を頼んでいるのに
「湯たくさん 茶くれん」
と言ったという。

 山門前の石碑に
「湯たく山 茶くれん寺」
の文字が見える。

 本堂には本尊の阿弥陀
如来坐像が安置されている。
像高87.6cm,金泥漆箔で
重要文化財に指定されている。

 本堂の屋根には陶製の
寒山・拾得像一対が置かれる。
初代楽長次郎の作と伝える。


浄土院 山門


所在地 京都市上京区今出川通千本西入
南上善寺町179
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来坐像
開基 宗印
通称 湯沢山 茶くれん寺
備考 京の通称寺霊場6番



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