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補陀洛寺(鎌倉)


補陀洛寺 石標


 補陀洛寺(ふだらくじ)は
鎌倉市材木座にある
真言宗大覚寺派の寺院である。

 細い路地から住宅街に入り
「源頼朝公御祈願所 補陀洛寺」
と微かに読める石碑から境内へ。

 石碑にあるように頼朝の
祈願所として創建されたという。

 かっては七堂伽藍を誇るも
火災、台風に遭いその面影は
ない。特に何度か竜巻に遭い
別名「竜巻寺」と言われる。

 寺名「補陀洛」は観音
菩薩の聖地の梵語の音写。
補陀洛渡海思想により
多くの人が海へ出たという。

 本尊は木造の十一面
観音立像。素朴な造りで
平安時代後期の作とされる。

 開山は文覚(もんがく)
上人である。伊豆に流罪と
なった時、源頼朝に出会い
打倒平家を誓ったという。

 壇ノ浦合戦で平家
最後の総大将・平宗盛が
持っていた「平家の赤旗」を
保有していると云われる。

 頼朝よりこの補陀洛寺に
奉納されたものという。鎌倉
三十三所観音霊場第17番。


補陀洛寺 本堂


所在地 鎌倉市材木座6-7-31
山号 南向山
宗派 真言宗大覚寺派
本尊 十一面観音立像
創建年 1181年(養和元年)
開山 文覚上人
開基 源頼朝 
正式名 南向山 帰命院 補陀洛寺
備考 鎌倉三十三所観音霊場第17番



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