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観空寺(京都)


観空寺 観音堂


 観空寺(かんくうじ)は
京都市右京区にある
真言宗の寺院である。

 大覚寺の西、集落から
離れた田園地帯にある。

 今は小堂・観音堂と
地域の衆会所だけであるが
かっては大寺であったという。

 嵯峨野には「観空寺」
の地名、嵯峨観空寺明水町、
観空寺谷町、観空寺久保殿町、
観空寺岡崎町など数多く残る。

 平安時代、870年
(貞観12年)第52代・
嵯峨天皇の勅願により
創建されたとも云われる。

 定額寺として大寺となり
嵯峨源氏が檀越となるなど
嵯峨天皇後裔の親王家の
菩提寺になったとされる。

 しかし、中世以降は荒廃し
慶長年間(1596-1615)に
後水尾天皇が再建したという。

 その後もまた荒廃し、
大覚寺の境外仏堂として
真言宗寺院となる。

 本尊は十一面観音像。
商家・住友家が観音の
加護により別子銅山開発を
手掛けたとも云われる。


観空寺 梵鐘


所在地 京都市右京区嵯峨観空寺久保殿町
宗派 真言宗
本尊 十一面観音像
開基 嵯峨天皇(勅願)
備考 洛西三十三所第18番



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