長福寺(京都)
長福寺(ちょうふくじ)は
京都市右京区梅津にある
臨済宗南禅寺派の寺院である。
この梅津の地は、かって
桂川を利用して丹波山地からの
材木集積地、また、西への
水運の要衝として栄えたという。
長福寺道や長福寺のバス停
などにその面影が偲ばれる。
1169年(仁安4年)
梅津の開発領主・梅津氏
出身の尼僧真理により
創建されたと云われる。
当初は天台宗であったが
1339年(暦応2年)月林道皎
(普光大幢国師)が入寺し
臨済宗に改宗したという。
月林は中国元から帰国し
花園天皇の深い帰依を受け
領地を寄進されている。
その後、勅願寺となる。
残念ながら表門は固く
閉じられ非公開となっている。
高い筋塀越しに
仏殿の大瓦屋根が聳え
その偉容さが覗える。
表門の手前左手に
油掛地蔵があるが
現在は油を掛けられない。
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仏殿の大瓦屋根 |
所在地 |
京都市右京区梅津中村町37 |
山号 |
大梅山 |
宗派 |
臨済宗南禅寺派 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
1169年(仁安4年) |
開基 |
尼僧真理 |
備考 |
南禅寺末寺 |
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