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広見寺(京都)


広見寺 石柱


 広見寺(こうけんじ)は
京都市西京区にある
浄土宗の寺院である。

 阪急「桂」駅より西方、
国道9号線(五条バイパス)に沿う
御陵の御茶屋山の麓にある。

 地蔵堂に藤原明子(染殿皇后)
ゆかりの地蔵尊が安置され
染殿(そめどの)地蔵とも呼ばれ
通称「染殿地蔵」で知られる。
 
 創建は定かでないが
平安時代、第55代・文徳天皇
女御・藤原明子(染殿皇后)の
安産祈願に由来するとされる。

 明子(染殿皇后)の父は
人臣最初の摂政・藤原良房。
美人で文徳天皇の女御となる。

 惟仁親王(第56代・清和天皇)
の誕生での安産祈願という。

 本尊(染殿地蔵)は
丈六の木造地蔵菩薩坐像。
像高2.15mの寄木造で
京都市指定有形文化財である。

 右手に錫状、左手に宝珠を
持ち全体に朱色が塗られ
丈六では唯一の朱色着色像という。

 また、腹帯があることから
「腹帯地蔵」ともいわれる。
子授かり、安産の信仰がある。


広見寺 本堂


所在地 京都市西京区御陵塚ノ越町29
宗派 浄土宗
本尊 地蔵菩薩坐像(染殿地蔵)
通称 染殿地蔵
備考 染殿皇后ゆかりの地蔵尊



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