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九品寺(鎌倉)


九品寺 山門


 九品寺(くほんじ)は
鎌倉市材木座にある
浄土宗の寺院である。

 新田義貞が鎌倉攻めで
亡くなった人々を弔い
創建したと云われる。

 義貞はこの地に本陣を
構え裏手の高台から陣頭
指揮をとったという。高台
から鶴岡八幡宮が見通せる。

 山門を潜ると直ぐ本堂。
境内に入るとバス通りの
喧噪からは違う世界が広がる。

 山門の「内裏山」、本堂の
「九品寺」の扁額は義貞の
直筆の写し。元の額は傷みが
激しく本堂内に保存という。

 本堂の本尊・阿弥陀如来
立像は玉眼で宋元風彫刻を
施した貴重な像である。

 寺名「九品」は阿弥陀
如来の印相に由来する。
極楽浄土思想から能力や
信仰度合いによる9段階。

 上品、中品、下品の
各々に上生、中生、下生が
あり、合わせて九品。
上品上生が最高という。

 新田義貞ゆかりの
唯一の鎌倉寺院である。


九品寺 本堂  


所在地 鎌倉市材木座5-13-14
山号 内裏山
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 1336年(建武3年)
開基 新田義貞
備考 鎌倉観音霊場第16番



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