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興聖寺(京都)


興聖寺 三門


 興聖寺(こうしょうじ)は
京都府宇治市にある
曹洞宗の寺院である。

 宇治川の右岸沿いにあり
総門から三門への参道は
「琴坂」と呼ばれる。

 琴坂は桜・山吹・楓が
群生しており紅葉の名所で
宇治十二景の一つとされる。

 1236年(嘉禎2年)
道元が曹洞宗最初の寺として
深草に建てた興聖宝林寺が
前身と云われる。

 その後、比叡山延暦寺
の弾圧を受け廃絶となる。

 1649年(慶安2年)
永井尚政が宇治に再興、
永井家の菩提寺となる。

 三門は漆喰塗、明朝
様式の竜宮造になっている。
楼上に釈迦三尊、十六羅漢
を安置する。

 本堂は伏見城の遺構で
天井は伏見城落城の際の
血染め板を用い供養している。
釈迦三尊像を本尊とする。

 本堂奥の天竺堂には
手習観音を安置する。
釣鐘は林羅山自選自書の銘があり
「興聖の晩鐘」で知られる。


興聖寺 本堂


所在地 京都府宇治市宇治山田27-1
山号 仏徳山
宗派 曹洞宗
本尊 釈迦三尊
開基 道元
中興 永井尚政
備考 琴坂・宇治十二景



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