西岸寺(油掛地蔵)・京都
西岸寺(さいがんじ)は
京都市伏見区にある
浄土宗の寺院である。
山号は油懸山、
通称名「油懸(あぶらかけ)
地蔵」で知られる。
下油掛町にあり、
町名の由来にもなっている。
1590年(天正18年)
雲海(うんかい)上人により
創建されたと云われる。
地蔵堂には右手に錫杖、
左手に宝珠を持つ石仏の
地蔵尊が安置されている。
鎌倉時代の作という。
山崎(乙訓郡)の油商人が
この地蔵尊に油を掛けて
行商に出たところ、商売が
繁盛したと云われる。
以来、地蔵尊に油を
懸けて祈願するという
珍しい信仰が広まったという。
「油懸地蔵」は長年、
油を掛けられ油が2cmほど
積もり黒光りしている。
境内には、第3世住職・
任口(にんく)上人を
訪ねた芭蕉の句を刻む
「蕉翁塚」がある。
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本堂 |
所在地 |
京都市伏見区下油掛町898 |
山号 |
油懸山 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
創建年 |
1590年(天正18年) |
開基 |
雲海上人 |
通称 |
油懸地蔵 |
備考 |
蕉翁塚 |
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