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円通寺(京都)


円通寺 山門


 円通寺(えんつうじ)は
京都市左京区にある
臨済宗妙心寺派の寺院。

 山号は大悲山と号し
洛北・岩倉幡枝の地にある。

 元は後水尾(ごみずのお)
上皇の山荘・幡枝御所が
あった所と云われる。

 上皇の子・霊元天皇の
乳母の円光院殿瑞雲文英尼が
上皇から幡枝御所を
譲渡され開基したとされる。

 霊元天皇の勅願所となり
以来、皇室のゆかりの寺として
天皇も度々行幸したという。

 本堂には本尊の聖観世音
菩薩が安置されている。

 客殿に掛かるの扁額
「大悲山」「円通寺」の字は
中国の名僧・黄檗宗の
隠元禅師の筆と伝わる。

 客殿前の枯山水庭園は
比叡山の借景で名高い。
上皇が比叡山の眺望の
良い地を求めた云われる。

 苔を主体に刈込みと
石を配し杉木立の樹間から
比叡山が望め、国の名勝に
指定されている。


円通寺 庭園(比叡山の借景)


所在地 京都市左京区岩倉幡枝町389
山号 大悲山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 聖観世音菩薩
開基 円光院瑞雲文英尼
備考 比叡山の借景庭園



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