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雙林寺(京都)


雙林寺 石柱


 雙林寺(そうりんじ)は
京都市東山区にある
天台宗の寺院である。

 円山公園の南に位置し
一帯はかって真葛ヶ原と呼び
葛や茅の生い茂る原野で
和歌の名所でもあったという。

 805年(延暦24年)
桓武天皇の勅願により
最澄が創建したのが
始まりと伝えられる。

 最澄は唐から帰朝して
唐から持ち帰った天台密教の
教典などを寺に納めたという。

 寺名はこの地が唐の
沙羅双樹林寺に似ていた
ことに由来するとされる。

 歌人・西行がこの地を訪れ
草庵を結んだと云われる。
今も飛地境内に西行堂がある。

 西行を慕う歌人・頓阿、
平康頼も隠棲したと云われる。
本堂西側に頓阿、西行、
平康頼の三塔の供養塔がある。

 芭蕉も訪れ句を残し
歌人に愛された古寺である。

 本堂には本尊・薬師如来
坐像が安置されている。
京都十二薬師霊場第7番礼所。
また、歓喜天も祀る。


雙林寺 本堂


所在地 京都市東山区下河原鷲尾町527
山号 霊鷲山
宗派 天台宗
本尊 薬師如来
創建年 805年(延暦24年)
開基 最澄
備考 京都十二薬師霊場7番



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