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真如堂(京都)


真如堂 本堂


 真如堂(しんにょどう)は
京都市左京区にある
天台宗の寺院である。

 正式には真正極楽寺
(しんしょうごくらくじ)という。
一般には本堂の呼び名であった
真如堂で親しまれている。

 984年(永観2年)比叡山の
戒算上人が阿弥陀如来像を
東三條女院(一条天皇生母)の
離宮に祀ったのが起源とされる。

 その阿弥陀如来像は、比叡山
常行堂に安置されていたもので
慈覚大師円仁作という。

 本尊はこの阿弥陀如来像で
日本三如来の一つとされ
来迎仏では日本最古と云われる。

 この像は「修行者」ではなく
「衆生、特に女性」に願うと頷き
「頷きの阿弥陀」とも呼ばれる。

 本堂は正面7間、側面7間
と重量感のある入母屋造で
重要文化財となっている。

 本堂右に立つ三重塔は
高さは約30mで装飾はあまりなく
古塔の良さが感じられる。
 
 塔の近くの「鎌倉地蔵」は
鎌倉から移したものという。
「涅槃の庭」は比叡山など
東山を借景とする枯山水である。


真如堂 三重塔


所在地 京都市左京区浄土寺真如町82
山号 鈴聲山
宗派 天台宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 984年(永観2年)
開基 戒算
備考 洛陽三十三所観音霊場5番



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