玄賓庵(奈良)
玄賓庵(げんぴんあん)は
奈良県桜井市にある
真言宗醍醐派の寺院である。
大神(おおみわ)神社から
古道の趣のある「山の辺の道」
を暫く歩くと左手にある。
創建は定かではないが
平安時代の僧・玄賓(げんぴん)
僧都の庵と伝えられる。
玄賓僧都は桓武天皇・
嵯峨天皇の厚い信任を
得ながら俗事を嫌い
三輪山に隠棲したという。
かっては大神神社の
ご神体である三輪山の
檜原谷にあったとされる。
明治初期の神仏分離
により現在地に移される。
世阿弥作と伝わる謡曲
「三輪」は玄賓僧都をモデル
にしていると云われる。
「三輪」は僧都が三輪明神
の化身である女性と知り合い
三輪の故事神徳を聞く
という謡曲である。
本堂には藤原時代作の
不動明王坐像が安置される。
また堂内には開基の
玄賓像も祀られている。
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本堂 |
所在地 |
奈良県桜井市茅原373 |
宗派 |
真言宗醍醐派 |
本尊 |
不動明王坐像 |
開基 |
玄賓僧都 |
備考 |
謡曲「三輪」 |
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