百済寺(奈良)
百済寺(くだらじ)は
奈良県北葛城郡広陵町にある
高野山真言宗の寺院である。
創建については定かではない。
百済大寺と関係づけられる
こともあるが明らかでない。
百済大寺は日本書紀で
639年(舒明天皇11年)
百済川のほとりにあった
とされる日本初の官寺である。
室町から江戸時代には
妙楽寺(現・談山神社)の
末寺で七堂伽藍を備えた
大寺であったとも云われる。
しかし、今は、三重塔と
小さな本堂を残すのみで
隣接する春日若宮神社
によって管理されている。
三重塔は鎌倉時代に
建てられたと云われ
古式の雰囲気のある塔で
国の重要文化財となっている。
本堂は大織冠(たいしょくかん)
と呼ばれ談山神社から
移築したものと云われる。
三重塔は神社境内に立ち、
本堂は公民館と並んでいる。
寺としての体裁はないが
集落に溶け込んだ
歴史ある佇まいが感じられる。
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本堂 |
所在地 |
奈良県北葛城郡広陵町百済1411-2 |
山号 |
なし |
宗派 |
高野山真言宗 |
備考 |
三重塔(国の重要文化財) |
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