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額安寺(奈良)


額安寺 本堂


 額安寺は奈良県
大和郡山市にある寺院である。
宗派は単立で、読み方は
「かくあんじ」と濁らない。

 飛鳥時代、聖徳太子が
創建した道場「熊凝精舎」
(くまごりしょうじゃ)
が寺のはじまりと云われる。

 推古天皇の額の瘍が
祈願したところ完治して
「額(ひたい)安らか」なる寺
の寺号を賜ったと伝わる。

 本堂は梁間四間桁行五間
寄棟造で、大和建築の特質を
よく表していると云われる。

 本堂には本尊の十一面
観音菩薩立像が安置されている。
保存状態が良好で
彩色が残り非常に美しい。

 虚空蔵菩薩半跏像は
高さ50cm余りであるが
日本最古の虚空蔵菩像
として知られる。

 インド初代ネール首相
手渡しの仏舎利(入滅
された釈尊の遺骨)がある。
来歴の明白な仏舎利は珍しい。

 再興に尽力した忍性の遺骨が
竹林寺(奈良)極楽寺(鎌倉)
とともに分骨されている。
  参考→竹林寺娯楽寺


額安寺 十一面観世音菩薩
 (許可をとり撮影)


所在地 奈良県大和郡山市額田部寺町36
山号 熊凝山
宗派 単立
本尊 十一面観音菩薩
開基 (伝)聖徳太子
備考 聖徳太子ゆかりの寺



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