興福院(奈良)
興福院(こんぶいん)は
奈良市法蓮町にある浄土宗の寺院。
佐保山麓の傾斜地にあり
奈良でも最も美しい尼寺
の一つに数えられている。
創建は定かでないが
寺伝では藤原百川の開基。
また、和気清麻呂が
今の尼ヶ辻に造った学問所・
弘文院(こうぶんいん)が
前身とも云われる。
江戸時代には寺領200石の
寄進を受け現在の本堂、客殿、
大門はこの頃の建立という。
1665年(寛文5年)に
徳川家綱から現在地を賜り
移転したとされる。
本茅葺の大門から
広い庭をぬけ中門の奥に本堂、
また、本堂と渡り廊下で
結ばれた客殿がある。
客殿の庭園は茶人の
小堀遠州が手がけたとされる。
本尊の阿弥陀如来三尊像は
木心乾漆造で天平末期の作という。
春の椿、初夏のサツキなど
春日山、若草山などを借景に
季節の花で彩られる。
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本堂 |
所在地 |
奈良県奈良市法蓮町881 |
山号 |
法蓮山 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
備考 |
尼寺 |
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