五劫院(奈良)
五劫院(ごこういん)は
奈良市北御門町にある
華厳宗の寺院である。
開山は、鎌倉時代、
東大寺を再興した大勧進職・
俊乗坊重源と云われる。
重源は宋から将来した
五劫思惟阿弥陀仏像を本尊
とし一堂を建立したという。
五劫の劫は天女が40里立方
の大盤石に3年に1度舞い降り
羽衣でその石を撫でる。
それを繰り返し盤石がすり
減ってなくなるまでの計り
知れない永い時間とされる。
無量寿経に由来するが
五劫はその五倍である。
「五劫の擦り切れ」は
落語「寿限無」に出てくる。
五劫思惟阿弥陀仏像は
8月の特別開帳で拝観。
異国風の容貌、厚い袈裟、
螺髪で盛り上がった頭部。
印相は衣の中に隠れている。
ユニークな像である。
墓地入り口に、錫杖を
持ち後方を振り返る「見返り
地蔵」別名、「朝日地蔵」
と呼ばれる石仏がある。
所在地 |
奈良県奈良市北御門町24 |
山号 |
思惟山 |
宗派 |
華厳宗 |
本尊 |
五劫思惟阿弥陀像 |
開基 |
重源 |
備考 |
東大寺末寺 |
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