蟹満寺(京都)
蟹満寺(かにまんじ)は
京都府木津川市にある
真言宗智山派の寺院である。
創建は渡来氏族の秦河勝
の弟・和賀による建立とも
伝わるが定かではない。
「蟹満寺縁起」に関わる
今昔物語集「蟹の恩返し」は
仏教説話として広く知られる。
本堂内の絵物語とテープ
によると次のような概要である。
観音を信仰していた娘が
村人の捕らえた蟹を買って逃がす。
また、父が蛙を助けようと
蛇に娘の婿の約束をする。
その後、娘は蛇に結婚を
迫られるが観音に祈ると
沢山の蟹が現れ蛇を切り刻む。
親娘は蟹と蛇の亡骸を
埋めた場所に寺を建てたという。
本堂には本尊の銅造・
釈迦如来像が安置されている。
像高267cmで堂々としている。
螺髪と白毫がなく
人間味を帯びた相好である。
また、指の間の縵網相
が付いている。
白鳳時代の名作とも言われ
国宝に指定されている。
所在地 |
京都府木津川市山城町綺田36 |
山号 |
普門山 |
宗派 |
真言宗智山派 |
本尊 |
釈迦如来 |
開基 |
(伝)秦和賀 |
備考 |
蟹の恩返し(仏法説話) |
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