伝香寺(奈良)
伝香寺(でんこうじ)は
奈良市小川町にある
律宗の寺院である。
創建は定かでないが
鑑真和上の弟子・思託開創の
実円寺が前身と云われる。
1585年(天正13年)
戦国時代の大名の筒井順慶の
母である芳秀尼が再興・
筒井家の菩提寺とする。
再興当時の現存建造物は
表門と本堂である。本堂は
寄棟造りで本尊の釈迦如来
坐像が安置されている。
本堂左隣の地蔵堂の
地蔵菩薩立像は像高98cm、
寄木造りの裸形像、通称
「はだか地蔵尊」と言われる。
拝観は法衣一式を着せ
替える「御更衣法要」等
限定的であるが、予約を取り
特別に拝観が許された。
清楚で凜とした気品に
溢れる表情、美しい立ち姿。
境内にある椿は花びらが
ポロリと落ちず一枚づつ散り
「散り椿」と呼ばれる。
東大寺開山堂の糊こぼし
白毫寺の五色椿と並び
奈良三名椿に数えられる。
所在地 |
奈良県奈良市小川町24 |
山号 |
なし |
宗派 |
律宗 |
本尊 |
釈迦如来坐像 |
開基 |
思託 |
中興年 |
1585年(天正13年) |
備考 |
はだか地蔵尊 |
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